南川の百万遍祭の起源は、分かっていませんが、無病息災や家内安全などいろいろな願いを込めて行われる伝統行事です。毎年7月土用入りの後の最初の日曜夜中の0時から明け方までが第1部、午後0時からが第2部。南川の大谷寺の舞堂で舞衣を着た男達が、念仏を唱えながら太鼓の音に合わせて、長さ30メートルほどの大きな数珠を担ぎながら何時間も廻っていきます。祭りのクライマックスには、太鼓が荒々しく乱打されると数珠が切り放たれ、数珠繰りは境内に飛び出て大荒れに荒れる。この様は圧巻です。その際に切られたしめ縄は家のお守りとして持ち帰ることができます。
南川の百万遍祭は、町の無形民俗文化財に、舞堂は、町の有形民俗文化財にそれぞれ指定されています。