初級者向け

 

三辻山(みつじやま)  標高1108.1m

三辻山(みつじやま)  標高1108.1m
 
 土佐町の南に位置し、工石山、陳ヶ森県立自然公園の一角にあり、原生林の残る山である。
 東の鞍部にある樫山越えは、"嶺北地方から高知への本街道で、高知へ5時間かかり、上がり一里(3.75km)下り一里、上がり下り急なため牛も馬もやっとのことであった。峠には店やもあって柴餅や草履、草鞋を売っていた。又、飯も計り売りで一合飯、二合飯と売っていて行き暮れると泊まることもあった。"(「土佐町史」より)
 戦国時代、嶺北地方の豪族本山氏は樫山峠を越えて本山に敗退しているところから古く利用されていたことがうかがわれる。又、樫山は土佐藩の「御留山」で檜、樅、栂、五葉松などの巨木があった所である。
 
 登山コースは県道高知本山線(16号)の焼滝コース、工石山青少年の家コース、町道三辻山線コースなどがある。ここでは町道三辻山線コースを紹介する。
 アプローチは、大豊ICから左折し、国道439号を吉野川、地蔵寺川に沿って相川橋まで遡る。左折し、県道高知本山線(16号)を相川、高須、樫山、立割を経由し、「三鉱生コン採石場」の前を通り少し行った所に、三辻山の標識が左手にある。そこから左折し、町道三辻山線を約20分行くと登山口に着く。登山口周辺には駐車スペースがなく、少し手前の鉄塔カーブに、3台位のスペースはある。登山口周辺にはRKC高知放送、KUTVテレビ高知、NHKのテレビ中継塔や、NTTなどの鉄塔が多く立っている。登り始めは雑木林の稜線添いの道で約15分でススキのある三辻山に着く。
 
 頂点には香野平野や浦戸湾が一望に見渡せ、工石山が指呼にある。西に陳ヶ森、稲叢山、西門山、その後方に石鎚山系の山々が、北に鎌滝山、佐々連尾山、奥工石山。東に野鹿池山、黒滝山、杖立山、梶ヶ森、三国山、笹ヶ峰、その後方に剣山系の山々が遠望できる。頂上から南に約5分下った所に休憩所があり、そこが樫山峠、赤良木峠からの合流点である。休憩所付近は工石山自然休養林(569.84ha)に指定されている。ブナ等の自然林が残り、シャクナゲやトサノミツバツツジなどが自生し春には花が楽しめる。時間に余裕があれば焼滝登山口から登山し、工石山へ縦走すると良い。下山は往路を戻ると良い。
 

陣ヶ森(じんがもり)  標高1013.3m

陣ヶ森(じんがもり)  標高1013.3m
 
土佐町の南西、いの町(旧本川村)上八川との境に位置し、展望の良い二等三角点の山である。又、工石山・陳ヶ森県立自然公園に指定されている。
 "「陳ヶ森城」は別名田野々城、或いは、地蔵寺から見ると富士山に似ているところから「秀麗山城」とも呼ばれ、砦のような城跡があり、戦国時代、砦の争奪戦をした場所であろう。"(「土佐町史」より)
 稜線には東西に5.4kmの遊歩道が整備されている。特に戸矢ヶ森(1078m)にかけての稜線には馬酔木の大群生があり、静岡県の天城山と並び称されている。浦戸湾を展望しながらハイキングを楽しめる。
 
 登山コースは土佐町の峯石原コース、安吉コース、芥川コースと吾北村の川窪コース、小申田コースの5コースがある。ここでは峯石原コースを紹介する。
 アプローチは、愛媛県西条ICから国道194号経由いの町(旧吾北村)思地で左折し、国道439号の郷の峰トンネルを越え土佐町坪淵まで、高知県側は大豊ICから国道439号を土佐町坪淵まで遡る。そこから峯石原の集落まで上がり、林道峯石原線を3.5kmで終点の駐車場に着く。駐車場は広くトイレも整備され、案内板の横に登山口がある。
 
 駐車場の右手前方に陣ヶ森が見える。道は丸太で階段状に造られている。尾根道を約20分登ると、山頂に着く。頂上には休憩所があり、南と東側が急傾斜、頂上まで牛の放牧場になっており、展望が良く、工石山、三辻山、笹ヶ峰、国見山、梶ヶ森、白髪山、奥工石山の山々が見える。
 遊歩道があり、500m間隔で案内板がある。丸山広場まで約20分、距離にて750m、時間に余裕があれば馬酔木の群生している戸矢ヶ森まで足を伸ばせば、春の開花時期にはたくさんの白い花が咲き豪華である。
 下山は往路を戻るか、川窪登山口へ下山するとよい。
   
 <土佐町の人口>
 男 性:1,715人
 女 性:1,782人
 合 計:3,497人
 世帯数:1,859世帯
(令和6年9月末現在)
 
土佐町役場
〒781-3492
高知県土佐郡土佐町土居194
TEL:0887-82-0480
FAX:0887-82-2681
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